蕾の枝

 近所の公園に蕾(つぼみ)の枝が落ちていた。鳥が折ったものだろうか、それとも昨日の強風のせいだろうか、などと考えながら拾い上げ何気なしに家に持ち帰り水に刺してやった。


 翌日の朝、蕾の枝はこれでもかというくらいに桜の花を力強く咲かせていた。思い返せば自分も人に拾われ続けた人生だったな、などとありきたりな感傷にひたりながらカメラを取り出しシャッターを切った。


 来週から4月が始まる。

拾われた時にどんな花でも良いから咲かせる準備だけは常にしておきたい。